麗歌





         冬のつららは凛とした痛み

         春の花はつかの間の祈り

         夏に歌うは夢中の雄たけび

         秋に帰るは人肌の化身



         遠い海からのあなた

          飾らないまま持ち帰って

         綺麗な歌声をありがとう



         凛とした痛みは

         翳りゆく瞳のようで

         抱きしめるしかできずに・・・
 
         無力の証明



         歯がゆい想いは

         愚かな蜃気楼にときめく

         砂漠の迷い子の様に・・・

         流れない時間



         冬のつららは凛とした痛み

         春の花はつかの間の祈り

         夏に歌うは夢中の雄たけび

         秋に帰るは人肌の化身



         無風の中囁く

         風鈴のように想い届き

         ありがとうを届けたくて・・・

         蛍の背に乗って



         遥かな風のあなたに

         ボクはきっと微笑むでしょう

         綺麗な歌声をありがとう